サンフォード市 公共セキュリティ複合施設

フロリダ州サンフォード市は、オーランドの北東部から約49km離れた位置しておりセミノールカウンティにおける行政の中心地です。人口は53,000人、さまざまな人々が暮らす130年余の歴史のある街です。 ここは鉄道と水と航空輸送のハブであり、周辺のコミュニティに水道を提供しています。 2010年11月、サンフォード市は、75,000平方フィートの新たな公共セキュリティ複合住宅施設と、サンフォード消防警察本部の建設を発表しました。 ミサイル衝撃や風速150マイルに耐えうる最先端の建物で、市の緊急オペレーションセンターとして使われます。

ビジネスの課題

4年前、サンフォード市は公共施設のセキュリティシステムのため、地方自治体専門に数々の施設に監視システムを導入してきたSiteSecure社、Genetec Unified Elite Integratorの協力を得て、プロジェクトを開始しました。John Grocke氏(SiteSecure社の設計技術者およびプロジェクトマネージャー)は、複数の水処理施設にソリューションとして、Genetec社のビデオ監視システムOmnicast をまず導入、さらにその後も同社の入退室管理システムを市役所に導入しました。 サンフォード市のセキュリティニーズを満たすGenetec社の製品。

選ばれた理由は、別々の施設のデータを、すべてまとめて連携しひとつのシステムとして統合管理できる能力でした。

新公共セキュリティ複合施設の青写真が描かれた時、Grocke氏は今後セキュリティのニーズが大幅に広がり、これまでの設備よりもはるかにハイレベルになることに気づきました。新システムは、カメラやアクセスコントロールの負荷の大幅増加に耐えうるもので、さまざまな条件や要請に応えられる柔軟性も備えていなければなりません。

同じ建物に消防と警察が同居している中で、それぞれの活動や記録は厳密に分離せよ、という規則があるため、この場所独自の課題があります。加えて、複合施設のような建物は 証拠書類の取り扱いや、容疑者の管理や、他の警察実務についても、規則を遵守しつつ進められなければなりません。

こうしたさまざまな規定に対応するために、ビデオおよび入退室管理の認証には、専門性が高く、詳細かつ柔軟な権限コントロールができるシステムが必要になります。そして、この新施設のセキュリティシステムは、優れたセキュリティアプリケーションのために設計されたサードパーティのハードウェア群のシームレスな統合が必須です。

Grocke氏は、オプションがどれくらい使えるかを評価し、市内の既存のインフラストラクチャとFederationTMの機能を検討したのちに、Genetec社の統合セキュリティ·プラットフォームSecurity Center が、ハイレベルのニーズを満たすのに最適な製品であると判断し、これに決定。OmnicastとSynergisがともに備わるGenetec社のSecurity Center4.0をインストールするためレイアウト構成を開始しました。

複合施設の建設中に、SiteSecureは連携したSynergisサーバ(この時点で、市役所だけに使われていた)をSecurity Centerにアップデートしました。さらに負荷の300%増加を見込んで、ストレージアレイを拡張しました。

完璧なソリューション

システム構成レベルは高度でしたが、統合セキュリティプラットフォームSecurity Centerのインストールはまったく問題ありませんでした。 ビルが完成してから83台のカメラが複合施設ビルに設置され、14台のカメラが、駐車場と外部モニター用に設置されました。

(屋外用6台 AXIS Q6032-E Fixed Dome PTZ〔パン/ティルト/ズーム〕ネットワークカメラと、8台の固定AXIS P1343-E ネットワークカメラ) あとの69台のカメラは、AXIS P3343-V (バンダルプルーフ)固定式ドーム型で、建物内部をモニターするさまざまな能力を備えています。   施設には屋内、屋外をカバーするさまざまな種類のカメラが使われます。この環境で生まれるものは警察やセキュリティ関係部署が効率よく作業をするためにも有益なツールとなります。 AXIS Q6032-E PTZカメラは、高性能かつユニークなEフリップ機能の連続動作ができ、100プリセット、360°のエンドレスパンとインテリジェントガードツアーが装備されています。 将来的に追加機能が必要になった時には、POE給電カメラモデルのそれぞれに埋め込まれたモーション検知が、スタッフにアラームイベントの警告を出すことができます。 さらに、各カメラは、帯域幅およびストレージを削減するH.264圧縮機能を備えるだけでなく、ライブビュー機能のモーションJPEGオプションも用意されています。

Synergisシステムでは、78のポイントで入退管理を行います。拘留管理には駐車場ゲートや出入口を無数にカバーできます。サンフォード市は、多くのサードパーティのハードウェアを統合、システムに組み入れて、Genetec社のオープンで柔軟な入退室管理システムの稼働試験を行いました。

例えばこれらを組み入れています:

  • l   取調室のボタン(HUB-Mパニックボタン)ストロボの光をトリガーにアラート(SW-Pストロボ W/ LENS-Bブルーレンズ)
  • l   マイクロフォン(Louroe Verifact Aマイク)
  • l   アラームのトリガー(HID VertX®V1000sとV200/300s )は境界およびロールアップドア、ストレージに接続されている。

入退室管理システムは、 HID GlobalのPoE(パワーオーバーイーサネット) EdgeReader® ER40s 、 EdgePlus® E400s とVertx® V100s を備えています。

Synergisはさまざまな分野の高度なアクセス権限のヒエラルキーがあります。

例えばジムのようなスペースは一般にシェアされますが、一方、他の全てのドアは厳格な管理のもとに、適切な人員を適切な場所に確保することが求められます。 サンフォード警察のチーフBrian Tooley氏は、エビデンスルームや、厳しい出入管理が必須の武器倉庫など、HID bioCLASSバイオメトリックキーパッドスマートカードリーダーもある高度セキュリティエリアを担当していました。

サンフォード市のSecurity Centerは、2台のIBMブレードサーバと18テラバイトのSAN(ストレージエリアネットワーク)で稼働しています。このサーバルームは、フェールセーフなどの冗長接続で市役所にミラーリングされます。施設は、Security Centerが管理する3つのモニターからいつでも監視でき、夜間は警備員が建物周辺も見回ります。


ライブ監視システムの使用にあたって、記録ビデオは30日以上保管することが州法で定められています。 またこの複合施設は、市内の緊急オペレーションセンターとして使われ、ワークステーションは、緊急時には連携したシステムの下で、すべての施設にあるすべてのカメラをプルアップすることができます。

メリット

サンフォード市にとって、Security Centerの大きなメリットは、堅牢なシステムで、なおかつ非常に優れた柔軟性があることです。

数種のコンポーネントの統合は、かなりセンシティブな環境においてもあらゆるニーズに対応して、効率的な応答システムを構築し、普段はつながりのないハードウェアを相互に活かすことを可能にしました。

たとえばドアがこじ開けられたり、一定時間開いた状態になっていたら、ドアコンタクトはHID VertX®のアウトプットモジュールにトリガーし、サードパーティのセキュリティモニターパネルに警告を送り、それからオフサイトのモニター会社にアラームを送信します。

同時に、システムはモニターパネルの適切なカメラをプルアップし、潜在的な脅威への素早い対応を進めます。 サンフォード市がシステムを簡素化できたのも、この柔軟な対応能力があったからこそです。 警察は取調室のデータの取り扱いは他の完全に切り離すことを、ビデオ監視システム(モニタリング、ネットワーク、保管)に求めていました。しかし新しいシステムにおいては、そのような手間は無用でした。Omnicastが誇る高度なパスワードコントロール能力。これによってビデオフィードは特定の権限を持った取調官だけが閲覧可能になることが保証されます。 取調べ室のカメラは、ビデオをメインモニタパネルに直接送信します。独立したステーションの必要はありません。さらにビデオフィードは、セキュリティクリアランスレベルを破壊するリスクもなく、一元的にアーカイブすることができるのです。

さらに、システムの効率が向上しています。権限が細かく設定できるので、たとえばサービスの頻度や日時が決まっている訪問者の権限を、特定の日付や時間を指定して設定できるのです。

ITネットワークに接続されたプラットフォームを持つということは、市のIT部門は、最高のパフォーマンスでシステムを維持し、独自のメンテナンスをほぼすべて行うことができます。 アクセス権限の管理のために、物理的に人を派遣する必要はありません。IT部門が最新の状態にシステムを保ち、遠隔で管理、監視することができます。

プラットホームに組み込むハードウェアも、メリットを考えながら慎重に選択されました。Axisカメラは特に設置の容易さやコスト削減の面で秀逸です。PoE カメラを用いることによって、Grocke氏は建物の設計とIT担当部門を連携させられるようになり、カメラ設置の段階でやるべきことは、ハードウエアをCAT6ケーブルに接続しカメラをマウントしてOmnicasutに組み込むことだけでした。また、ハードウェアや設置などコスト全体が低く抑えられるため、AxisとGenetecのH.264データフォーマットのサポートは、ハイクオリティ画像を提供しながら、なおかつビデオ圧縮とネットワーク帯域のコストを低減できました。

P1343 -EおよびP3343 - Vのカメラは自動のバックフォーカス機能を提供します。画像の調整は、物理的にはしごを登ったりカメラハウジングを開けたりするのではなく、リモートで実行できます。これらは一緒にSecurity Centerのプラットフォームを補完、強化し、強力なソリューションとなります。

この市では、将来的にプライオリティの低い地域にもアクセスポイントを増やす計画です。

「特筆すべき点のひとつは、拡張が非常に簡単だということです。この複合施設のように複雑なセキュリティニーズがある場所で、新しいハードをすばやく組み入れできるのはとても助かります。システムの再構成やワイヤーの配線し直しも不要です」Grocke氏 PoE(パワーオーバーイーサネット)を使うことによって、システムはよりシンプルに、コスト削減ができます。余った資金でドアやカメラを増やし、カバーエリア拡大に充てることができます。エッジデバイスや分散アーキテクチャによって、IT設備を置く物理的なスペースを減らせます。もはや専用ルームは不要。掃除道具入れ程度のサイズで充分です」

「上記のように、Genetec社のセキュリティセンターは、ビデオ監視システム、入退室管理システムに対する私たちのニーズをすべて満たしてくれただけでなく、さらにメリットがありました。例えば、ビデオ映像のナビゲートが手軽にさっとできますから、証拠についてなんらかの疑問が生じた時には、効率的にアーカイブを使用できます。 データはすべて直感的に扱えるように構成されています。過去に戻って瞬間瞬間の出来事を追跡できるので、不明な部分の解明や、法定における資料としても役立つのです」

Nicholas McRay氏 サンフォード市 シニアプロジェクトマネージャー

同僚も私も、新しいSecurity Centerの導入を喜んでいます。ユーザーフレンドリーですから、操作に悩むことなく、慣れるまでの時間があっという間で、業務に支障が出ないのも魅力です。以前の建物では、どの部屋に入るのにも実際の鍵を使っていて、面倒で非効率的でした。しかしSynergisによって毎日がシンプルになりました。私たちはただバッジをスワイプさせるだけで、認証が済み、ドアロックが解除されます。私たちは非常に満足しています」Dave Morgenstern巡査部長

「Security Centerは、サンフォード市のニーズすべてに対応できるプラットフォームとして機能し、タイプの異なるさまざまな場所に、同時にサービス提供できる連携したシステムを作成できました。もういくつものソリューションの情報を見比べたり考えたりする必要はありません。すべてが結びついてしっかりと機能し、自治体の広く多様なニーズを満たしているのです」Nicholas McRay氏

Sanford Public Safety Complex Images

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