ウォータータウン警察

ウォータータウンは、アメリカマサチューセッツ州の都市で、ボストンの西10マイルほどの距離にあります。面積は約11㎢、人口は32000人に少し欠ける程度の街です。警察署の歴史は、1864年に初めて警官隊が正式にこの街に赴任されてから始まりました。人口の増加にともなって、ウォータータウン警察署は成長を続けてきました。ここは今警察官約70人含む約90人が働いています。真新しい3階建ての約3200㎡のビルに入っているのは、刑事、行政事務所、武器保管、証拠保管などの部門、射撃場、フィットネスルーム、配送センターや訪問者用のパブリックスペースも備わっています。

Watertown's police department employs nearly 70 police officers to protect the city's population of 32,000.

課題

どんな事例でもセキュリティソリューションを選択、設定するのは難しいことで、公共安全の設備は中でも、もっとも厳しい要求が突きつけられます。この規模の警察署は、合法的に規定された必要条件を満たすために、それに見合った機能が求められます。障害やストレスが加わる条件下でも、問題なく動作する、非常に強力で絶対確実なシステムを必要とします。オフィスから留置場まで、すべてのニーズに対応するために、1つの屋根の下にすべての操作を集中させるウォータータウンのような施設は、ワイドな機能と、ますます強力な管理プラットホームを必要とします。

エンドユーザーのニーズ

新しい施設を建設する前は、ウォータータウンの警察署を守るのは鍵とダイヤル錠でした。訪問客の応対はブザーで、入退室データは記録されませんでした。 設置ビデオは最小限で、カメラは建物の隅と収容房に取り付けられていました。 

新しい建物が設計されたとき、オールインワンの機能を提供し、単独のインテグレーターによってインストールされる可能性のある包括的なセキュリティソリューションが求められました。

ビデオ監視とアクセス制御を合わせ、将来の成長ニーズを満たすために簡単に拡張することができるシームレス統合プラットホーム。これを考え始めた時から、IPソリューションは最も魅力的でした。

大規模システム確立の評判を考えて、ウォータータウンの請負人は、SIGNET Electronic Systemsをセキュリティ・インテグレーターとして選びました。 SIGNETは、他の警察で以前デプロイに成功したことのある青写真を提供しました。 

完璧なソリューション

SIGNETは、Genetecの統合セキュリティプラットホームSecurity Centerの導入を提案しました。

このSecurity Centerは、ひとつのソリューションにOmnicast(ビデオ監視システム)とSynergis(入退室管理システム)が統合されています。

「Genetecを採用しようと、すぐに決まりした。IPベースの入退室管理とビデオ監視システムが統合された、たいへん優れた製品です。Security Centerが私たちの様々なニーズ----たとえば使いやすいインターフェイスから操作、設定をする---の全てをカバーすることができる。このことをGenetecは知っていたかのようでしたね」(アンドリュー・ペルティエ、SIGNETプロジェクトマネージャー) 

「Security Centerのインストールが完了したとき、ウォータータウンは42のビデオカメラと72の入退室管理ポイントに繋がるシステムがありました。システムのインプリメンテーションは非常によくできていて、私たちの期待よりもずっと良いものでした。またカメラアングルの調整などのマイナーチェンジは、SIGNETによりスピーディに処理されました。かつて他のベンダーの時代にあったような問題は何もありませんでした」

(ロバート・ネル氏 システム管理者)

ウォータータウンの42台のカメラには、

Bosch AutoDomeシリーズPTZs---建物外観と自殺防止 そしてBosch FlexiDome収容房内部監視用(コーナーマウント)  が含まれています。

カメラは、取り調べ室ほか、監視が必要とされるすべての場所において、耐衝撃カメラAXIS212 PTZ-V、そして固定式ドームネットワークカメラが取り付けられています。内蔵マイクで双方向の音声通信が可能です。

ウォータータウン警察は、法により囚人をリ四六時中ビデオフィードで監視しています。スポットモニタリングも同時に行っています。囚人と取り調べ室フィードは無期限アーカイブ用ディスクに直接書き込まれます。他のすべてのビデオアーカイブは、2テラバイトの記憶装置に、調査目的のために30日間保存されます。近い将来、この30日をより長くするため記憶容量を増やす予定です。

ウォータータウン警察の収容房では、カスタムインストールされたマイクはAXIS Q7401ビデオエンコーダの音声入力に接続されています。

ノイズ閾値は、収容房内の音が設定した閾値レベルになったときに警報を鳴らすようプログラムされています。この警報によって、モニタリングステーションのビデオを呼び出し、スタッフはワークステーション接続のマイクで房に向けて放送する、双方向の音声コミュニケーションが可能なのです。

HID GlobalのiCLASS R40RK40非接触型スマートカードリーダーは、ウォータータウンの入退室管理に使用されています。

Security Centerの中の、Synergis入退室管理システムは、実働隊指令ルーム、管理オフィス、公共スペース、ブッキングエリア、証拠保全室(さらなるセキュリティのためRK40のキーパッドを使用)へのアクセスを管理します。 Synergis のインターロック機能は、セットされた2つのドアのいずれかを、どの時点でも開くことができます。これによって、サリーポート(扉に挟まれた通路)の上扉とガレージのドアで、更なる制御が可能となります。ドアの出入や侵入検知は、コントローラのHID GlobalのVertXシリーズが管理しています。

裏のサリーポートゲートから車が入るためのクリック解錠式無線システムも入退室管理システムの機能のひとつです。

この機能は、車用ゲートを開くアクションをトリガーとするよう、警察無線の周波数出力を使用しています。Security Centerで統合されているため、ゲートが開いた際に関連情報を提供し、警報の精度を高めるのにも役立ちます。

安全規定に準拠するため、緊急火災ボタンがSecurity Center入退室管理システムにも接続されています。

火災安全手順の規定---緊急時に収容房の鍵を外す---に準拠し、システムの一連のアクションをオペレーターがトリガーできます。 他のボタンは、更に別の目的のために存在しています。たとえば、セキュリティ侵害の緊急事態用の拘束ボタンや、よく使うドアに素早くアクセスできるホットアクションボタンが実働隊指令ルームにあります。

ウォータータウンのSecurity Centerシステムは、主に実働隊指令ルームの350インチのLGの液晶モニターで管理されており、それらはOmnicastのライブビューアを提供するDellのワークステーションで駆動します。

実働隊指令ルーム管理の4箇所に追加モニターがあります。入退室の監視、解錠の監視はSecurity Centerで行われ、このために用意されたホットアクションボタン(前述)で、手動でサリーポートを解錠する場合もあります。モニタリングは、シフト指揮官やブッキング部門、巡査、キャプテン、刑事でも可能です。

メリット

GenetecのSecurity Centerを選択することによって、ウォータータウンは非常に柔軟でカスタマイズ可能なソリューションを作り、きめの細かい構成オプションを提供しつつ、広範なスペクトルの機能を提供する、高次元のシステムを展開することができました。

さらに、この強力で頑丈なシステムは、たったひとつのインターフェイスで操作できるのです。統合されたグラフィカルなユーザーインタフェースから、ビデオや入退室情報をオーバーレイし、ユーザーが操作したデータを呼び出せる直感的な環境を作ります。

「Security Centerによって仕事が断然やりやすくなりました」(ネル氏)

「1つのモニターに複数の画像を見ることができます。一度に人の行き交うロビーや駐車場の様子などを見渡せるのです。それはとても汎用性があり、任意の時点に戻ることも思いのままです。  実際、以前使用していたものに比べ、はるかに多くのオプションがあって、いろいろなことが可能になりました。日々の仕事を楽にしてくれるのはもちろん、多くの機能が嬉しいです。例えば、地域ごとのグループカメラは、ひとつのオブジェクトを追いかけながら次々と部屋、廊下、道を進んでゆく捜査スナップになります。同時に、このオブジェクトに関連する入退室管理データも、その映像と一緒に呼び出されます」(ネル氏)

「Security Centerは、ウォータータウン警察のセキュリティ・ニーズにシームレスに対処しています。実際、他の多くの問題にも対処しているのです」(フェクテー氏)「ストレートなセキュリティ機能の枠を超えて、更に上を行っています。ウォータータウンは、他の多くの課題に直面していましたが、これに対処するため、統合ソリューション開発にSecurity Centerを利用することができました。

例えば、ウォータータウン警察はホットアクションボタンの統合を利用した取り調べ記録手順のためのクリエイティブなソリューションをデプロイしています。 AXIS P3301-Vネットワークカメラと付属マイク。これは取り調べ室で画像と音声の収集に使用されます。プッシュボタンは取り調べ室にあり、カメラのI / Oポートに繋がっています。録音は被取り調べ者の拒絶があればいつでもオフにしなければならないという法律があり、これにも対応しています。

離れたボタンは取り調べの途中で重要なポイントを素早くブックマークしたいときに使います。最初のボタンを再度押すと音声録音を復元します。

シンプルなボタンで〝インザモーメントブックマーク〟ができるのは、レビューのプロセスを大幅に簡素化します。またスタート/ストップボタンを押すと、もうひとつの部屋でPCを経由して、事前計画あるいはセットアップを必要としない録画プロセスのための即時のフレームワークを提供します。

「システムは、私の時間管理にも役立ちました。到着した時刻を記録するのを忘れた場合は、そこに戻って私の入退室管理情報を呼び出せば、正確な時間を知ることができます。より速く、より便利に仕事ができる、その助けとなる多種多様なタスクがあります」(ネル氏)

「いっぺんにさまざまな種類の情報を見ることができるのです。これまでなら4,5種類のプラットホームが必要だったでしょう。閾値のモニタリング、過去の取り調べの記録などの表示が、統合されたひとつのプラットホームのもとで見つけられる。これは素晴らしいことです。オペレーターがこのシンプルで洗練されたインターフェイスを使えることは効率の面で大きなメリットとなります。もちろん長期的には、メンテナンスや開発柔軟性の観点からウォータータウン全体にとってのメリットになってゆきます。

なにしろ、たった一つのプラットホームに投資するだけでいいのです。何種類も使えば、クラッシュが深刻なリスクですし、それを回避できる安心感は大きいです。将来がしっかりと保証されている、この信頼性。私たちがGenetecを選んだのは正しかったと思います」(フェクテー氏)

ウォータータウン警察 画像

写真キャプション 上
ウォータータウン警察は、HIDのリーダーと共にBoschとAxisのカメラを使用しています。
合計42台のカメラがあり、入退室管理ポイントは72箇所あります。 写真キャプション 上 ウォータータウン警察は、HIDのリーダーと共にBoschとAxisのカメラを使用しています。 合計42台のカメラがあり、入退室管理ポイントは72箇所あります。

写真キャプション 下
ウォータータウン警察の駐車場。保安に独特な無線システムを使っていますが、
それもSecurity Centerと統合されています。 写真キャプション 下 ウォータータウン警察の駐車場。保安に独特な無線システムを使っていますが、 それもSecurity Centerと統合されています。

Security Center
Omnicast
Synergis
Law Enforcement