
金浦国際空港がGenetec(ジェネテック)社のIPビデオ監視システムOmnicast(オムニキャスト)を配備
韓国空港公社(KAC)は、韓国有数の公共団体であり、空港の効率的な建設、管理、および運用を担っています。KACは金浦、金海、済州、および大邱など韓国内の合計14カ所の空港を管理しています。具体的には、KACは滑走路上の飛行機の移動、駐機場、旅客および貨物ターミナルや、建物、道路、駐車場の管理運営を行っています。

課題
金浦空港は大韓民国最大の都市であるソウルへの玄関口です。空港の年間航空機発着回数は最大226,000回であり、その多くは国内線です。金浦の旅客数は2010年だけでも17,500,000人を超えており、韓国でもっとも多忙な空港の一つとなっています。
この規模の空港では、多くの事件や事故を同時に管理できる高度なセキュリティ・システムが必要となります。金浦空港に配備されていたこれまでのセキュリティ・システムは空港側の要求を満たしておらず、十分に機能していませんでした。例えば、空港の駐車場には高解像度のデジタル監視カメラ・システムが設置されておらず、車両の盗難が多発していました。また、軽度の自動車事故の犯人を特定するのは非常に困難でした。週末や祝日に駐車場の車両の数が収容能力を超えそうなときには、軽度の接触事故がよくありました。金浦空港が事故の加害者を特定しようとしても、これまで利用していたセキュリティ・システムでは特定することが困難でした。空港では、事件や事故の発生時に即時に対応することが重要かつ必要です。このようなセキュリティの弱点に対処するために、金浦空港は新しいビデオ監視システムを導入して、空港のすべての利用者と従業員の安全性および快適性を確保することが非常に重要であると考えました。

「Omnicast(オムニキャスト)の利点は、ソフトウェアの優れた柔軟性と画像品質です。高品質のカメラとOmnicast(オムニキャスト)の優れたパフォーマンスにより、業務遂行に必要な解像度の画像を取得できるようになりました」
Insung Information社のシニア・マネージャー チェ・テサン氏
完璧なソリューション
Genetec(ジェネテック)社のビデオ監視ソリューションであるOmnicast(オムニキャスト)は、IPネットワークを使用したデジタル・ビデオ、音声、およびメタデータの管理に最適化されています。卓越したスケーラビリティと柔軟性により、ネットワークの任意の場所にカメラ、ワークステーション、およびその他のシステム・コンポーネントを追加できます。Omnicast(オムニキャスト)が選定された理由は、その優れた柔軟性と統合機能であり、これまでは別々のセキュリティソリューションとして配備されていた入出庫管理とビデオ監視を組み合わせることによって、空港のセキュリティのニーズに完全に対応しました。
金浦空港が、多機能で拡張性が高く、柔軟性のあるIPビデオ監視ソリューションである弊社のOmnicast Enterpriseを選択したのは、既存のシステムを完全に置き換えるためでした。このセキュリティ・ソリューションを実装したのは、韓国内のGenetec(ジェネテック)社のシステム・インテグレーターであるネットワークとシステム統合を専門とするInsung Information社でした。
ネットワーク・ビデオ製品の世界的企業であるAxis Communications社の高解像度カメラ20台超が装備され、金浦空港は韓国でHDTV品質のネットワーク・カメラを有する最初の空港となりました。AXIS P5534 PTZドームネットワーク・カメラとAXIS Q1755ネットワーク・カメラを組み合わせることによって、バス停、タクシー乗り場、および駐車場を含む27カ所の一般区域を監視し、300,000m2を超える区域をカバーし、9,000台以上の車両に対応しています。カメラフィードは、9画面および16画面に分割された2つの大型50インチ・モニターでリアルタイムに監視を行います。画像は2つのサーバー(メインサーバーとスタンバイサーバー)に保存され、30日間保管されます。金浦空港の場合、Genetec(ジェネテック)社のソリューションを一切の追加開発なしに配備から運用まで移行することができました。
金浦国際空港のセキュリティ・システム要件
金浦空港は日々の運用効率を向上させるネットワーク・システムを必要としていました。既存のアナログ・カメラ・システムは、空港で発生する多くの事故や事件の管理には適さなくなっていました。例えば、アナログ・システムではビデオ画像の再生および保存が難しくなっており、画像も低品質、低解像度でした。セキュリティの運用および管理が効率化される、複雑で高度に発達したネットワーク・ソリューションが求められていました。新しいセキュリティ・ソリューションに統合機能があることは重要な条件でした。将来、虹彩認証および指紋認証を含む広範囲な個別セキュリティソリューションを新しいネットワークベースのソリューションに統合することが計画されていました。新システムは安定に稼働し、完全に統合されているだけでなく、新しいコンポーネントを装備したり、必要に応じて拡張したりできる機能も必要でした。
メリット
金浦空港の主な懸念は、高解像度のAxisカメラから大量のデータが転送されることによってネットワークが過負荷になるのではないかという点でした。しかし、Insung Information社はスムーズな実装を金浦空港に約束し、その証拠として次の成功事例を紹介しました。米国のOrlando Sanford国際空港は、フロリダ州でもっとも多忙な空港の一つであり、Omnicast(オムニキャスト)とAxisネットワーク・カメラを実装することによってシステムのアップグレードを実現しました。このすばらしいアップグレードには、150台のカメラをアナログからデジタルへの切り替え、および新しく80台のカメラのシステムへの追加が含まれていました。
Insung社は、空港側の具体的な要件を満たすシステムを装備すると保証しました。「高解像度カメラによってシステムの処理速度が低下するのではないかという懸念がありましたが、Genetec(ジェネテック)社のOmnicast(オムニキャスト)は実装完了から数ヶ月経過した現在も極めて順調です。我々はシステムのパフォーマンスに非常に満足しています。H.264カメラを使用しているため、必要となる総帯域幅が減少しました。今後も充実した管理機能と高いコストパフォーマンス、安定したソリューションといったメリットを変わらず得られると考えています」(韓国空港公社の航空通信チームのキム・ヨンソプ氏)
リアルタイムで機能するため、Omnicast(オムニキャスト)はトラフィック管理ツールとしても非常に便利でした。道路オペレーターは道路全体を瞬時に確認できるので、事故の診断および対応を即時実行できます。このシステムでは、発生した事故が数キロ後方の交通状況に与える影響をすばやく評価することもできました。緊急車両の到着、対応時間の監視、すべてのニーズが対処済みか等のあらゆる調整を、コントロール・センターから一括して行うことができます。
「Omnicast(オムニキャスト)の利点は、ソフトウェアの優れた柔軟性と画像品質です。高品質のカメラとOmnicast(オムニキャスト)の優れたパフォーマンスにより、業務遂行に必要な解像度の画像を取得できるようになりました」(Insung Information社のシニア・マネージャー チェ・テサン氏)
Genetec(ジェネテック)社のOmnicast(オムニキャスト)ソリューションでは、アラーム管理やスケジュール機能のシステム・イベントに応じて、監視ターゲットを自動的に切り替えることができます。例えば、乗客の少ない深夜から明け方までの間は、監視カメラのターゲットを切り替えて、空港の主要な設備の表示機器を監視できます。指定の時刻が終了したら、カメラを戻して元のターゲットを監視するのです。この機能は、空港の深夜勤務者の安全とセキュリティに大きく貢献しています。
メンテナンスもOmnicast(オムニキャスト)を選定する上での重要な条件です。空港などの安全性とセキュリティが重要な施設に実装される監視システムは、エラーや障害を最小限に抑える必要があります。エラーや障害が発生した場合は、即時対応と修復が必要となります。韓国語に完全に最適化されたOmnicast(オムニキャスト)の直感的なインターフェースによって、管理者やオペレーターはシステムを簡単に制御でき、エラーや障害の原因を迅速に分析できます。
障害によりメイン・サーバーが停止した場合は、スタンバイ・サーバーに自動的に切り替わります。これはOmnicast Enterpriseソリューションの重要な機能であり、システム運用を中断することなく、障害を解決できます。CCTVコントロール・センターにいる韓国空港公社のオペレーターは、年中無休でビデオ画像の監視やシステムの運用ができるようになりました。オペレーターとInsung Information社はネットワークを保守して、初期検査や他の方法で解決できないエラーや障害を解決します。
「これまでのアナログ・ソリューションと比べると、Omnicast(オムニキャスト)によって効率性が著しく向上し、仕事の負担が減りました」(金浦空港のメンテナンス・チーム責任者)「アナログ・システムと異なり、障害の現場に行かずに、ネットワークでエラーや障害の原因を特定して、カメラを修復することができます。Omnicast(オムニキャスト)のおかげで、障害やエラーに以前よりはるかに早い対応が可能になりました。」
結果
Omnicast(オムニキャスト)は2010年8月に金浦空港に導入されて以来、事故の防止および解決に大きな効果を上げています。導入されたシステムにより、歩行者の事故、軽度の車両接触事故、空港ターミナル内外での窃盗などの事件が発生した際には、具体的な証拠を提供して責任の所在を明らかにします。
「この新しいソリューションによって、従業員や乗客により良いサービスを提供することができるようになりました。Omnicast(オムニキャスト)の高度な機能は、駐車場の監視管理や、死傷者が発生する恐れのある事故の防止に役立っています」と韓国空港公社のマネージャーのキム・ヨンソプ氏は言います。「Omnicast(オムニキャスト)の最大の利点はシステムのスケーラビリティと柔軟性です。他のすべての地方空港および金浦空港の国際線ビルに、新しいセキュリティ・システムを追加する計画があります。Omnicast(オムニキャスト)はこれらの将来のプロジェクトで検討されることは間違いありません」
「世界的なIPセキュリティソリューション・プロバイダーとしてのGenetec(ジェネテック)社の専門技術とInsung社のネットワークの専門技術を融合させることで、金浦空港プロジェクトは最も成功したプロジェクトの一つとなりました。我々が築き上げた技術的な経験をフルに活用し、将来のプロジェクトでもGenetec(ジェネテック)社と協力していくつもりです」(Insung Information社のサービス部門のシニア・マネージャー チェ・テサン氏)