
単一の統合されたプラットフォームからデータセンターセキュリティを管理
米国最大手のデータセンター、Telehouse Americaが、大規模なセキュリティアップグレードを実施しました。この企業は、現在、ビデオ、入退室管理、境界検出、インターコムなどの最先端テクノロジーを管理しており、サイトのセキュリティ強化とコンプライアンスへの確実な準拠を実現しています。

会社情報
インターネットが大きく発展していた1980年代、Telehouse (EN)は急成長するネットワーク運用を支えるインフラ構築に力を入れており、1989年、米国ニューヨーク州スタテンアイランドに米国初となるデータセンターを建設しました。以来、Telehouseは世界40か所以上で最先端データセンターを展開し、数千の顧客企業に400万平方フィートを超えるコロケーションスペースを提供しています。Telehouse Americaは、スタテンアイランドに162,000平方フィート規模の主力データセンターを有する他、ニューヨークのダウンタウンとロサンゼルスにもコロケーションセンターを構えています。
課題
セキュリティは、Telehouseにとって常に極めて重要な課題です。これまでは、ビデオと入退室管理ソリューションが接続されていなかったことが問題でした。セキュリティオペレータは、複数のアプリケーション間を移動して情報を収集しながら調査する必要がありました。また、システムが旧式だったため、新しいアップグレードに対応できませんでした。長期的にわたってこのように選択肢が限られることで、リソースに負担がかかっていました。コンプライアンスに確実に準拠するために、来社する技術者をサーバーまで案内する必要があり、Telehouseのスタッフは業務中に席を離れなければなりませんでした。監査の要求に対応する際は、情報の収集が困難で、時間がかかりました。
ソリューション
マップを使った統合ビュー
Security Centerを活用することで、調査が簡素化されました。マップベースのインターフェースを使用し、セキュリティ担当者はドアや近くのカメラをすばやく特定し、周囲の様子をすべて確認できます。
サイバーセキュリティのためのソリューション
「内蔵型の暗号化から証明書に至るまで、Genetecが情報ホスティングとバックアップで行っている内容を全て精査しました。最終的に、弊社のチームはGenetecのソリューションがサイバーセキュリティのあらゆる点で適切であるという合意に至りました」と、アブデルメシ氏は述べています。
直感的に使えるカスタマイズされたダッシュボード
調査の処理からクライアントへのレポートの送信まで、あらゆるタスクが簡単にできるようになりました。Telehouseは、それぞれのチームメンバーの目標や設定に合わせてダッシュボードをカスタマイズしています。

「Security Centerを実装したことで、サイトのセキュリティ保護や、サイトへの訪問者の管理が非常に簡単になりました。統合されたセキュリティビューを使用することで、何が起こっているかすぐに把握でき、遅延なく対応できます。」
Telehouse Americaのバイスプレジデント、ミラッド・アブデルメシ氏
結果
セキュリティチームは、スタテンアイランドとマンハッタンの2か所で、Security Centerの Omnicast™ビデオ監視システムと Synergis™入退室コントロールシステムの両方を使用して、合計400台のカメラと400個のドアを監視しています。セキュリティチームは、オープンアーキテクチャプラットフォームのメリットを生かして、MAGOSレーダー境界検出システム、BioConnect 指紋および顔認識デバイス、Deisterキー管理テクノロジーを追加しました。