
Security Center 5.13.3で管理タスクを合理化
Security Centerに管理タスクを簡素化・合理化するための新機能が追加され、さらなる進化を遂げました。最新のアップデートには、AV1デコードを含む効率的な動画ストリーム、スケーラブルなカメラファームウェア更新、強化された自動化機能などが含まれています。

画質を損なわずに高い圧縮効率で動画圧縮を実現
AV1動画ストリームがAxis ARTPEC-9カメラにも対応し、画質を保ちながら効率的な動画圧縮が可能になりました。この機能により、ライブ・再生パフォーマンスの向上、帯域使用量の削減、そして互換性の心配がない高速なエクスポートを実現します。さらに、AV1設定を複数デバイスへ一括適用することで、設定作業を大幅に効率化できます。
複数カメラのファームウェアを容易にアップグレード
カメラファームウェアの手動アップグレードは従来、時間を要する作業でした。今回のアップデートにより、管理者は同じモデル・ファームウェアバージョンの複数カメラを、ローカルファイルを使って同時にアップグレードできます。これにより安定性とスケーラビリティが向上し、特に大規模環境でのファームウェア管理が効率化されます。
地図的位置を活用したマップ作成とデバイス設定の合理化
地図的位置に基づいてエンティティを自動設定できるようになりました。動画ユニットや自動ナンバープレート識別 (ALPR) ユニットにジオ座標が設定されている場合、管理者はこれらをSecurity Centerのマップ上へドラッグアンドドロップするだけで、自動的に正しい位置へ配置されます。また、以前にマッピングされていたユニットに座標がない場合でも、マップ上の配置情報に基づいて自動的に座標を追加することが可能です。
アクションがトリガーされるタイミングをより正確に制御
Security Centerr 5.13.3以降、管理者は自動化アクションの間に遅延を追加することで、実行タイミングを細かく制御できるようになりました。これにより、すべてのアクションを同時に実行するのではなく、必要に応じて間隔をあけて順番に実行させることができます。例えば、システムに脅威レベルをトリガーさせ、1時間後に自動的に解除する、といった設定も可能です。
Security Center 5.13.3のその他の機能
モニタリングと調査
- タイル上から、イベントやアラームがトリガーされた時点へすばやくジャンプ可能
- 訪問者の詳細および関連する認証情報を、より簡単に表示・管理
- ネットワーク機能の改善により、より効率的で安定した動画ストリーミングを実現
効率化と自動化
- 追加フィールドに新しいドロップダウンリスト機能が追加され、Mission Controlでのデータ入力を効率化
- 選択したビデオ操作をソースエンティティに適用し自動化を促進
レポートとエクスポート
- カスタムヘッダーおよびフッターを使い、PDFレポートへ必要な詳細情報をに追加可能
- CSVのエクスポートの上限が更新され、システムのパフォーマンスが向上
通知とアラーム
- インシデント調査中は連続アラーム音をミュートし、オペレーターの負担を軽減
- クライアントとサーバーアプリケーション間で時間同期の問題が発生した場合に通知を受け取れる