今日のセキュリティプロフェッショナルのためのモバイルアプリとウェブクライアントの設計には統合化が重要な要素となります。セキュリティシステムごとの専用のアプリでは、オペレーターはアプリから別のアプリへと切り替える必要が生じてしまい、煩雑なだけでなく非効率的です。監視と主要な指揮統制が 1 つのアプリに統合されているなら、専用アプリを複数使用するより効率性が上がります。現場にいるユーザーは、様々な情報を参照しつつ、セキュリティ環境を詳細に把握した上でイベントやアラームを確認し、対応できます。

デスクトップアプリケーションと同様、モバイルアプリとウェブクライアントもサイバー攻撃にさらされます。モバイル戦略を策定する際には、攻撃者がデータにアクセス不能となるように、コミュニケーション通信とビデオストリーミングの高度な暗号化、ユーザー認証、詳細な権限メカニズムを準備する必要があります。さらに、ユーザーレポートおよびデバイスアクティビティレポートを取得したり、リモートからデバイスの接続を切断する機能は、紛失や盗難から守るための手段となります。

市場には多くのスマートフォン、タブレット、ウェブブラウザが存在し、モバイルアプリとウェブクライアントはユーザーが主に使用するデバイスやブラウザに適合している必要があります。多くの組織では、デバイスを特定のブランドで統一していますが、複数のプラットフォームをサポートしていないアプリを導入していると、他のデバイスやセキュリティベンダーへ移行することになった場合に柔軟な対応ができない可能性があります。いま適切なモバイルアプリとウェブクライアントを選択しておけば、将来そうした制限を避けることができます。

Security Center モバイル アプリを使用すれば、入退室管理とビデオ監視業務を1 つのアプリ内に統合でき、複数のアプリケーションを操作する必要はありません。このモバイルアプリを利用することで、ビデオと入退室管理のライブ監視からレポートやアラーム管理まで、Security Center の様々な機能に外出中でもアクセスできます。

主な機能*

• ビデオの閲覧、PTZ カメラの制御、ブックマークの追加及びスナップショットの保存
• カードホルダーの写真と関連したビデオによる入退室管理イベントの監視
• 遠隔地からドアロック解除とロック解除スケジュールの管理
• リモートデバイスから Security Center サーバーへのリアルタイムビデオストリーミング
• ユーザーおよびデバイスのアクティビティレポートと、オンデマンドのデバイス制限

*ベンダーにより異なります

Apple や Android のモバイルアプリを起動していなくても、発生したばかりのアラームをプッシュ通知で受信できます。この機能により、リアルタイムのアラーム通知をモバイルアプリで確実に受信できます。その後、すぐにアプリケーションを開いてアラーム内容を確認し、直接スマートフォンやタブレットから応答あるいは保留にできます。

インシデントに対応したり日常業務を遂行したりするときに、Security Center Mobile アプリはリモートカメラの役割も果たします。ビデオがほとんどあるいは全く導入されていないエリアでは、スマートフォンがモバイル監視デバイスに早変わりします。オペレーションセンターにいるセキュリティチームは、そこからストリーミングされるビデオを録画やライブ監視することが可能です。